今回は「損をしない失業手当のもらい方」と題して、
・会社を退職する前に確認してほしいこと
・失業手当をもらうときの手続き
・失業手当の支給額の確認方法
・途中で再就職が決まったとき
・失業手当の受給終了後でももらえる給付金など、
このブログに掲載している記事の中からピックアップしてまとめてみましたので、これからハローワークで失業手当をもらう手続きをする人がいたら、ぜひ参考にしてみてください。
会社を退職する前に確認してほしいこと
ここでは、失業手当をもらう条件について、できれば退職前に確認してほしい記事をまとめてみました。
雇用保険に加入していない場合
失業手当をもらうためには会社で雇用保険に加入し、保険料を納める必要がありますが、「会社で雇用保険に加入していなかったから、失業手当はもらえない」という人もいると思います。
まだ、諦めないでくださいね!
雇用保険は(退職してからでも)過去にさかのぼって加入することができ、皆さんと同じように失業手当を受給することができます!
詳しくは、こちらの記事にまとめていますので、よろしければ確認してみてください。
▶雇用保険に未加入!過去にさかのぼって加入して失業手当を全額もらう方法
受給資格の確認
失業手当は、雇用保険に加入しているだけではもらうことができません!
失業手当をもらうためには、雇用保険に一定期間加入している必要がありますので、受給資格をクリアしているか?できれば退職前に確認しておきたい項目です。
▶失業手当は雇用保険に何ヶ月間加入していればもらえるの?受給資格を確認
▶<失業手当の受給資格>12ヶ月以上とは?雇用保険加入期間の確認方法
また、失業手当がもらえる日数は、雇用保険の加入期間や年齢、離職理由によって決まります。
「あと数日会社に残っていれば、プラス30日分受給できたのに・・・」ということがないように、こちらも退職前に確認してほしい項目です。
▶失業手当がもらえる期間は?1円でも多くもらうために所定給付日数を確認
失業手当の受給期間延長
失業手当の受給期間は、離職日の翌日から1年間です。
ですが、中には「妊娠、出産、育児」、「病気、ケガ」、「身内の介護」、「定年退職後しばらく休養したい」などが理由で、すぐに働くことができない人もいると思います。
このような場合は、失業手当をもらう期間を先延ばして、あとで受給することできる制度が用意されています。
詳しくは、こちらの記事で解説していますので、よろしければ確認してみてください。
▶失業手当の受給期間延長はいつからいつまで?申請タイミングと期限を確認
定年退職後に失業手当を受給する方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
▶<定年退職したときの失業手当>離職理由は会社都合?それとも自己都合?
原則、年金と失業手当(基本手当)は併給できないことになっていますが、65歳の誕生日の前々日までに退職して、65歳になってから失業手当(基本手当)の申請をすれば、年金と失業手当(基本手当)の両方を同時に受給することができます。
「失業手当(基本手当)」の給付日数は、最低でも90日分~と「高年齢求職者給付金」の給付日数と比べて大きな差があるため、退職金等に影響がない場合は、65歳になる前(誕生日の前々日まで)に退職して失業手当と年金の両方を同時に受給するという選択もアリだと思います。
▶64歳で退職→受給期間延長→65歳から失業手当と年金は同時にもらえる?
失業手当と扶養の関係
会社を退職後、親や夫(妻)の扶養に入ることを考える人も多いと思いますが、残念ながら失業手当をもらっている間は、扶養に入ることができないケースが多いです。
それは、失業手当は税金の面では収入としてカウントされませんが、社会保険の面では収入と見なされるからです。
そこで、こちらの記事では、失業手当もらいながら扶養に入れる人の条件(協会けんぽの場合)をまとめています。
また、「失業手当をもらうべきか?扶養に入るべきか?」迷っている人へ、どちらが得なのか?も計算していますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶失業手当をもらうと扶養に入れない!?失業手当と扶養はどっちがお得?
失業・退職したときにハローワークで行う手続き
失業手当を初めてもらうという人の中には「何から手続きをすればいいか?」順序がわかならないという人もいると思います。
そこで、退職してからのスケジュールを下の表で確認しておきましょう。
自己都合退職した人の給付制限が「3ヶ月」→「2ヶ月」に!
令和2年(2020年)10月1日から自己都合で退職した人の給付制限が、これまでの「3ヶ月」から「2ヶ月」に短縮されました。(つまり、2020年10月1日以降に自己都合で退職された方は、1ヶ月早く失業手当が受給できるようになります。)
▶失業手当の初回っていつもらえるの?退職してから振込までの日数を確認
また、新型コロナの影響で自己都合退職した場合は、給付制限ナシで受給できるようになっています。ただし、ご自身で申告しないと適用されないため、注意してください。
ハローワークに持参する書類と初回手続きの内容
退職後、1週間~10日前後で前の会社から「離職票-1.-2」が自宅に郵送されてきます。(取りに行く場合もあります。)
この離職票を持ってハローワークで失業手当をもらう手続き(初回)を行いますが、中には、「離職票が届かない!」という人もいると思います。
こちらの記事では、離職票が届かないときの対処法をまとめていますので、参考にしてみてください。
▶退職後に離職票が届かない!郵送されるまでの期間と届かない時の対処法
離職票には、在職中にもらっていた給与や離職理由が記載されていて、この情報をもとに失業手当の支給額や支給期間が決まる重要な書類です。
離職票が届いたら給与額や離職理由を確認し、本人が記入する項目を埋めてください。
▶失業手当の受給手続き!ハローワークに提出する離職票1・2の書き方
離職票の記入が終わったら、いよいよハローワークで失業手当をもらう手続きです。
退職後、最初にハローワークで行う手続きの内容とそのときに持参するもの(必要書類)をまとめていますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶失業手当の申請!退職後ハローワークに持参するものと初回の手続き内容
求職活動が必要です!
失業手当の受給手続きが完了したら、「あとは失業手当が振り込まれるのを待つだけ!」というわけにはいきません。
失業手当をもらうためには、原則4週間に1回、決められた日にハローワークで失業の認定を受ける必要があります。
このとき、失業認定日の前日までに行った求職活動の実績を報告する(失業認定申告書を提出する)必要があります。
▶ハローワークに提出する「失業認定申告書」の書き方をわかりやすく解説
失業手当をもらう条件の中には、「積極的に就職する意志がある人」とありますので、次の認定日の前日までにハローワークでの職業相談や企業への応募または面接などを行うようにしてください。
こちらの記事では、「失業認定日の前日までに必要な求職活動の回数」や「求職活動を忘れた場合はどうなるのか?」などについて確認することができます。
また、過去の私のように、うっかり求職活動するのを忘れてしまった人も、よろしければ参考にしてみてください。
▶失業認定うっかりミスで求職活動が足りない!前日に実績2回を作る方法
失業手当の受給期間中に教育訓練や面接などを受けるため、お子さんを保育園等に預けた場合、その保育料の一部が支給される「求職活動関係役務利用費」という制度があるのをご存知ですか?
保育料の一部といっても支払った保育料の80%(1日あたり最大6,400円)が支給されますので、求職活動と育児を両立している方がいたら、ぜひチェックしてみてください。
▶失業手当受給中の保育費「求職活動関係役務利用費」の支給条件と申請方法
失業手当と内職(アルバイト)
失業手当の受給期間中に内職やアルバイトをしたいけど、ハローワークの説明会で聞いてもよくわらないし、失業手当の金額を減らされるみたいだからやめておこうと、諦めている人もいると思います。
そこで、こちらの記事では「いくらまでなら内職で稼いでも失業手当は全額もらえるのか?」内職をしながら失業手当を全額もらう方法をまとめています。
▶失業手当、内職しながら全額もらう方法!受給中に稼いでいい金額は?
失業手当はいくらもらえるの?
「失業手当って、実際いくらもらえるの?」
失業手当の支給額は、「およそ退職前6ヶ月間の平均給与の80%~50%」と言われていますが、できれば正確な金額を把握しておきたいですよね。
そこで、こちらの記事では、失業手当の支給額の調べ方や計算方法についてまとめていますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶ハローワークの失業手当はいくらもらえるの?支給額の計算方法を確認
65歳以上の人は「高年齢求職者給付金」
現在は、65歳以上の人でも雇用保険に加入することができるようになり、退職後(条件を満たせば)何度でも失業手当が受給できるようになっています。
▶65歳以上の失業手当「高年齢求職者給付金」はいつ?いくらもらえるの?
失業手当が振り込まれるまでの期間もチェックしておきたい項目ですね。
こちらの記事では、失業手当(初回)の振込までの流れや期間について確認することができますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶失業手当の初回っていつもらえるの?退職してから振込までの日数を確認
失業手当の受給期間中に就職が決まったら?
失業手当をもらっている期間(受給期間中)に再就職が決まった場合は、ハローワークから再就職手当が支給される場合があります。
再就職手当のもらい方
「再就職手当は、実際いくらもらえるのか?」こちらの記事では、計算方法や支給条件を確認することができますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶ハローワークの再就職手当はいつ?いくらもらえるの?計算方法と支給日数
その再就職手当の申請方法については、こちらの記事にまとめています。
▶ハローワーク再就職手当の申請方法と支給申請書の書き方を記入例で確認
再就職手当には、もう一つセットで付いてくる手当があるのをご存知ですか?
それは、就職した会社の給与が以前よりも減った場合にもらうことのできる手当「就業促進定着手当」です。これから再就職手当をもらう予定のある人は、是非チェックしてみてください。
就業促進定着手当のもらい方
再就職後に新しい会社の給与が前職の給与より少なくなった場合は、ハローワークから「就業促進定着手当」が支給される場合があります。
就業促進定着手当の支給条件や支給額の計算方法については、こちら記事で確認することができます。
▶就業促進定着手当っていくらもらえるの?支給額の計算方法と申請期限
また、就業促進定着手当の申請方法については、こちらの記事で確認することができますので、参考にしてみてください。
▶就業促進定着手当の申請方法と支給申請書の書き方を記入例で確認!
常用就職支度手当のもらい方
再就職までの期間が長期化しそうな人(就職困難者)には、再就職手当の代わりになる「常用就職支度手当」という制度が用意されているのをご存じですか?
この「常用就職支度手当」には再就職手当のような期間の縛りがないため、支給残日数が1日でも残っていればもらえる手当です。
▶常用就職支度手当の支給要件・申請方法をハローワークで聞いてみた!
失業手当の受給が終了してももらえる給付金
ハローワークには雇用保険に加入していない場合でも、失業手当のように毎月一定の給付金を受け取ることができる制度があるのをご存知ですか?
この制度は「求職者支援制度」といって、職業訓練を受ければ、毎月一定の給付金(職業訓練受講給付金)をもらうことができるお得な制度です。
こちらの記事では、求職者支援制度の職業訓練受講給付金について、支給条件や支給金額、申込方法から職業訓練受講給付金を受け取るまでの流れなどをまとめていますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶ハローワーク求職者支援!職業訓練受講給付金【月10万円】をもらう方法