今回は、失業手当をもらい切る前に再就職した人が、ハローワークからもらうことができる就職祝い金「再就職手当」の申請方法について、申請期限(時効)や手続きに必要な書類、再就職が決まってから再就職手当が振り込まれるまでの流れなどハローワークの窓口で確認してきました。
また、記事の中では「再就職手当支給申請書」の書き方も記入例付で確認することができますので、よろしければそちらも参考にしてみてください。
再就職が決まってから再就職手当をもらうまでの流れ
まず、「再就職が決まったら、何から手続きをすればいいのか?」手続きの流れを確認しておきましょう。
再就職手当と両方をもらうことはできませんが、支給額を比較している方がいたら、参考にしてみてください。
▶高年齢再就職給付金はいくらもらえる?受給条件と支給額の計算方法を解説
再就職手当の申請方法
では、再就職手当の申請方法を順番に確認していきましょう。
申請先
再就職手当の申請先は、申請者(本人)の住所地(居住地)を管轄するハローワークです。再就職を機に引っ越しをした場合でも、失業手当をもらっていたハローワークで申請することになります。
申請方法は、代理人(家族など)や郵送でも受け付けていますので、窓口に行く時間のない人は、郵送等を利用してください。
申請期限と時効を確認
再就職手当の申請期限は、再就職した日の翌日から1ヶ月以内となっていますので、再就職後は忙しいと思いますが、忘れないようにしてください。
申請期限(1ヶ月)を過ぎてしまったら?
ご安心ください。
以前は、申請期限を1日でも過ぎると支給されませんでしたが、現在は、時効が2年に設定されていますので、下の図のように再就職手当は、再就職した日の翌日から2年を経過する日までであれば申請⇒受給が可能です。
手続きに必要なもの
再就職手当の申請に必要なものは、以下のとおりです。
再就職手当支給申請書の入手方法は、ハローワークの窓口か、ハローワークインターネットサービス⇒再就職手当支給申請書からダウンロードが可能です。
続いて、「再就職手当支給申請書」の書き方を確認していきましょう。
再就職手当支給申請書の書き方・記入例
まずは、申請者(本人)が記入する欄と、会社が記入する欄を確認してみましょう。
<再就職手当支給申請書>
申請者(本人)が記入する欄は「A」の2箇所です。「B」は、会社で記入してもらう欄です。
申請者(本人)が記入する欄
それでは、申請者(本人)が記入する欄の記入例を見てみましょう。
<1箇所目>
特に難しいところはありませんね。
記入例を参考に氏名・郵便番号・電話番号(携帯OK)・住所をに記入してください。
住所欄の丁目・番地等はハイフンで省略しても良いそうですが、「できれば、1丁目2番地3号のように丁寧に記入して欲しい」と言われました。
<2箇所目>
事業主の証明欄の「12.雇入年月日(事業開始年月日」に記載されている日より前3年間に再就職手当または常用就職支度手当を受給しているか確認し、「イ・ロ」当てはまるものに〇を付けてください。
イ:再就職手当又は常用就職支度手当を受給したことがある。
ロ:再就職手当又は常用就職支度手当のいずれも受給したことがない。
あとは、申請書を提出する日(郵送の場合は発送する日)と氏名を記入すれば、申請者(本人)の記入は完了です。
会社が記入する欄
こちらは、勤務先の会社で記入してもらう欄なので、申請者(本人)の記入不要です。
「17.雇用期間」が『ロ:定めあり』の場合の記入について
『ロ:定めあり』⇒「令和〇年〇月〇日」この期間が1年以内の場合でも「契約更新条項」が「イ:有」で、「1年を超えて雇用する見込み」が「イ:有」になっていれば、再就職手当の支給対象となります。
会社の方は、申請者の「雇用保険被保険者資格取得届」の提出も忘れずに行ってくださいね。
最後に
再就職手当を申請するタイミングは、原則として再就職してからとなっていますので、中には申請を忘れてしまう人もいると思います。
新しい職場で働くようになると、忙しくてなかなか時間が取れなくなると思いますが、そんなときは郵送や家族にお願いして、忘れる前に申請するようにしてください。
また、「時効は2年」と、覚えておいてくださいね。
それは、就職した会社の給与が以前よりも減った場合にもらうことのできる「就業促進定着手当」です。これから再就職手当をもらう予定のある人は、是非チェックしてみてください。