失業手当をもらうためには、退職後、住所を管轄するハローワークで失業手当の受給手続きが必要です。
そこで、今回は失業手当の受給手続きについて、最初にハローワークで行う手続きの内容と初回の持ち物(必要書類)をハローワークの窓口で確認してみましたので、これから失業手当を申請するという方がいたら、ぜひ参考にしてみてください。
失業手当受給手続きに持って行くもの
失業手当の受給手続きで最初にハローワークに持っていくものは、次の①~⑤となります。それでは、順番に確認していきましょう。
①離職票-1と離職票-2
離職票には、在職中にもらっていた給与の額が記載されている「離職票-1」と、退職理由が記載されている「離職票-2」が、2部1セットになっていて、ここに記載されている内容で、今後もらえる失業手当の金額や受給期間が決まる重要な書類です。
会社は退職者が出ると、ハローワークにその退職者の「雇用保険資格喪失届」と「離職証明書」を提出することになっています。
この届出が受理されると、今度はハローワークから会社に「離職票-1-2」が送られ、会社が本人に郵送することになっていますので、手元に届くまでは、退職後10日前後の時間がかかります。
離職票がまだ届かない!という人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
▶退職後に離職票が届かない!郵送されるまでの期間と届かない時の対処法
離職票-1-2の書き方については、こちらの記事にまとめています。
▶失業手当の受給手続き!ハローワークに提出する離職票1・2の書き方
②マイナンバー(個人番号)がわかるもの
雇用保険の受給手続きに必要な「離職票-1」には、マイナンバー(個人番号)を記入する欄があります。(※ハローワーク窓口で記入することになっています。)
そのため個人番号カードまたは、通知カードが必要です。
個人番号カードや通知カードをすぐに用意できない場合は「個人番号が記載されている住民票の原本」を持参するようにしてください。
マイナンバー(個人番号)記載ありの住民票を取得するときは、「何に利用するのか?」を尋ねられらますので、「失業手当の受給手続きで利用する」と記入してくださいね。
③本人確認書類
本人確認書類については、顔写真付きの身分証明書(個人番号カード・住基カード・運転免許証・パスポート・身体障害者手帳など)をお持ちの方はいずれか1点。
顔写真付の身分証明書をお持ちでない方は、健康保険証、年金手帳・児童扶養手当証書など2点以上必要です。
④通帳またはキャッシュカード
失業手当は指定した口座へ振込となりますので、本人名義の銀行口座番号がわかるも「通帳またはキャッシュカード」を持参してください。
(※インターネットバンキングを指定する場合は、事前にハローワークで確認するようにしてください。)
⑤写真2枚
写真のサイズは、縦3.0cm×横2.5cmで、正面上半身、最近撮影したもの2枚を用意してください。
①~⑤の書類が揃ったら、いよいよハローワークで失業手当をもらう手続きを行います。
ハローワークで最初に行う手続きは?
まず、ハローワークで行う手続きは「求職の申込」です。
手続きの内容としては、窓口に用意されている「求職申込書」に希望の職種や収入条件、勤務時間などを記入してから、職業相談窓口で職員と面接をすることになっています。この面接は、求職申込書に記入した内容を見ながら行いますので、適当に記入しないようにしてくださいね。
(面接といっても形だけですので、緊張はしなくてokです。)
面接が終わったら、今度は雇用保険給付課に、持参した書類(離職票など)を提出し、「受給資格者のしおり」を受け取ります。このとき、次回ハローワークへ出所しなければいけない日「失業手当受給説明会」の日時の案内がありますので、忘れず確認するようにしてください。
また、「離職票-2」の退職理由を「異議あり」とした人は、このときに職員から詳しい事情を聞かれますので、事前に準備しておいてください。
これで、初回の手続きは終了です。
失業手当はいくらもらえるの?
失業手当の支給額は、「およそ退職前6ヶ月間の平均給与の80%~50%」と言われていますが、できれば正確な金額を把握しておきたいですよね。
失業手当の支給額の確認方法は、こちらの記事で詳しく解説していますので、よろしれば参考にしてみてください。
▶ハローワークの失業手当はいくらもらえるの?支給額の計算方法を確認
65歳以上の方で失業手当を受給する場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
▶65歳以上の失業手当「高年齢求職者給付金」はいつ?いくらもらえるの?
また、失業手当の「初回はいつ振り込まれるのか?」気になる方も多いと思います。
こちらの記事では、退職してから失業手当(初回)が振り込まれるまでの日数を確認することができますので、あわせて参考にしてみてください。
▶失業手当の初回っていつもらえるの?退職してから振込までの日数を確認
自己都合退職した人の給付制限が「3ヶ月」→「2ヶ月」に!
令和2年(2020年)10月1日から自己都合で退職した人の給付制限が、これまでの「3ヶ月」から「2ヶ月」に短縮されました。(つまり、2020年10月1日以降に自己都合で退職された方は、1ヶ月早く失業手当が受給できるようになります。)
最後に
失業手当をもらうためには「積極的に就職活動をする意志がある」ということが条件になっていますので、離職後、すぐに就職活動ができない人は失業手当の受給対象外となります。
ですが、現在は失業手当の受給を先延ばしすることができますので、「失業手当の受給期間延長」を申請するようにしてくださいね。
▶失業手当の受給期間延長はいつからいつまで?申請タイミングと期限を確認