国民年金には、年金を払うことが困難な人のために国民年金保険料が免除される制度がありますが、この免除制度を希望する場合は「国民年金保険料免除・納付猶予の申請書」を記入し提出する必要があります。
そこで今回は、国民年金保険料免除申請書の書き方についてまとめてみました。
こちらの記事では、年金事務所で確認した内容をもとに記入例も作成しています。特に、国民年金保険料免除・納付猶予の申請書の申請年度や申請期間はどう書けばいいのか?書き方がわからない!という方は、是非、参考にしてみてください。
国民年金保険料免除申請書の書き方と記入例
今回は申請用紙の記入欄を「①欄」「A.基本情報」「B.申請内容」の3つに区切りそれぞれ詳しく解説していきます。
<国民年金保険料免除・納付猶予の申請書>
「国民年金保険料免除・納付猶予の申請書」は、こちらからダウンロードすることができます。⇒日本年金機構ホームページ:国民年金保険料免除・納付猶予の申請書(PDFファイル)
①欄に記入する内容を確認
まず、申請用紙の一番上「①欄」の記入例と記入する内容について確認していきましょう。
<記入例>
「申請年月日」・「住所」・「被保険者氏名」を記入します。
「被保険者氏名」欄には、免除を申請する人の氏名を記入し、「住所」については住民票に登録している住所を記入してください。
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「A.基本情報」欄に記入する内容を確認
続いて、「A.基本情報」欄の記入例と記入する内容を確認していきましょう。
<記入例>
Point!
所得が少ない人の年金免除の審査には、本人(申請者)・配偶者(結婚相手)・世帯主(両親など)の所得で審査を行いますので、本人(申請者)の情報以外も正確に記入するようにしてください。
「B.申請内容」欄に記入する内容を確認
同様に「B.申請内容」欄の記入例と記入する内容を確認していきましょう。
<記入例>
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申請期間の調べ方
年金免除の年度は下の図のように、毎年7月~翌年6月までを「1年度」としています。
そのため、各年の「7月~翌年6月まで」が免除対象期間となります。令和6年度は「令和6年7月~令和7年6月まで」の期間となりますね。
(令和6年度の免除を希望する場合は、令和6年7月1日以降に申請をすることになります。)
また、年度の途中で申請する場合でも、現在では過去2年1ヶ月前までさかのぼって申請することができるようになっています。
例えば、令和6年4月に申請をする場合、「令和4年3月まで」までさかのぼって申請することができます。
(※申請が遅れると、時効を迎え申請できる期間が少なくなりますので、注意してください。)
下の表では、申請年度ごとに「申請期間」と「審査対象になる前年所得」をまとめてみました。
<令和6年7月に申請する場合>
年度 |
申請が可能な期間 |
審査対象になる前年所得 |
令和3年度分 |
令和4年6月 |
令和2年(1月~12月)の所得 |
令和4年度分 |
令和4年7月から令和5年6月 |
令和3年(1月~12月)の所得 |
令和5年度分 |
令和5年7月から令和6年6月 |
令和4年(1月~12月)の所得 |
令和6年度分 |
令和6年7月から令和7年6月 |
令和5年(1月~12月)の所得 |
最後に
今回は前年の所得が少ない人を対象にした「国民年金保険料免除・納付猶予の申請書」の書き方についてまとめてみましたが、学生で「学生納付特例」を利用している方は、こちらの申請書とは異なりますので、注意してくださいね。
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