今回は、平成29年分の確定申告から適用される医療費控除の特例(セルフメディケーション税制)の確定申告について、セルフメディケーション税制明細書の記入例や申告書の書き方、税額の計算方法までをわかりやすく画像付きでまとめてみました。

実は、今回も職場の同僚から「セルフメディケーション税制で確定申告すると、税金はいくら戻ってくるの?」と聞かれ、その同僚の分を参考に記事を書きましたので、同じサラリーマンの方など、給与所得⇒年末調整が済んでいる方を対象にまとめた記事となります。

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医療費控除の特例(セルフメディケーション税制)の確定申告書の書き方

医療費控除特例 確定申告

医療費控除の特例(セルフメディケーション税制)の確定申告は、以下の順に書類を記入していきます。

・セルフメディケーション税制の明細書

・確定申告書A(第一表)

・確定申告書A(第二表)



そのため、記入の際は事前に以下のものを用意してから始めてくださいね。

事前に準備するもの

  • セルフメディケーション税制の明細書
  • 確定申告書A(第一表)
  • 確定申告書A(第二表)
  • 源泉徴収票

セルフメディケーション税制の明細書を記入する

まず、「セルフメディケーション税制の明細書」を記入していきます。


<セルフメディケーション税制の明細書の記入例>
平成30年分 セルフメディケーション税制明細書 記入例

記入方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
市販薬で節税!医療費控除の特例セルフメディケーション明細書の書き方

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確定申告書A(第一表)を記入する

次に、「確定申告書A(第一表)」の記入方法を、下記の1~3の順に解説していきます。

1.源泉徴収票から転記する

セルフメディケーション税制 確定申告書 書き方①

まず、源泉徴収票を見ながら、①~④の金額を「確定申告書A(第一表)」へ転記していきます。

【収入金額等】
「給与」欄に源泉徴収票の「支払金額」を転記します。


【所得金額】
「給与」欄に源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」を転記します。

「合計」欄には、の金額を記入します。(※他の所得がある場合は、その所得も含めた合計額を記入してください。)


【所得から差し引かれる金額】
「⑥から⑮までの計」欄は、年末調整時と同じ場合、「所得控除の合計額」を転記します。

(確定申告で控除をする場合は、⑥~⑮の該当する控除欄に金額を記入し、その合計額を記入してください。)



【税金の計算】
「源泉徴収税額」欄に源泉徴収票の「源泉徴収税額」を転記します。


2.セルフメディケーション税制明細書から転記する

続いて、「セルフメディケーション税制明細書」から確定申告書A(第一表)へ転記していきます。

セルフメディケーション税制 確定申告書 書き方②

セルフメディケーション税制の明細書の「医療費控除額」を確定申告書A(第一表)へ図のように転記します。ここの区分は「1」と記入してください。


(※区分について、セルフメディケーション税制は「1」、通常の医療費控除は「空欄」です。)


3.税金を計算する

最後に⑤~⑧を順番に計算し、税金を求めます。

セルフメディケーション税制 確定申告書 書き方③



所得から差し引かれる金額を合計します。

今回の例では、1,400,744+18,000=1,418,744となります。


課税される所得金額とその税額を計算します。

課税される所得金額は⑤-⑳なので、この例では、3,140,000-1,418,744=1,721,256


「1,000円未満は切り捨て」となりますので、1,721,000となります。



その下の「上の㉑に対する税額」は、「課税所得金額×税率-控除額」で求めますが、「税率」と「控除額」は課税される所得金額で変わってきますので、よろしければこちらの記事でご確認ください。
確定申告書A:税金の計算「上の㉑に対する税額」の計算方法を解説!


今回の例では、課税される所得金額が1,721,000円なので、「5%」の税率を使い計算します。


1,721,000×5%-0=86,050となります。

復興特別所得税額を計算します。

86,050×2.1%=1,807(1円未満切り捨て)


所得税+復興特別所得税を計算します。

86,050+1,807=87,857


これが今回の医療費控除の特例を受けた場合の税額となります。


最後に、この87,857円から源泉徴収票の税額88,700円を引いて出た差額が還付される(または納付する)金額です。


87,857-88,700=-843円


今回の例では、納めた源泉徴収税が843円戻ってくるという計算になります。

(計算の結果がプラスになる場合は、「納める税額」欄に記入してください。)


Check!
還付金がある場合は、青枠部分に受取先の銀行口座を記入するのを忘れないようにしてくださいね。

※一部のネット銀行では、還付金を受け取ることができません。還付金の受取先をネット銀行に指定する場合は、以下の記事を確認してみてください。

<確定申告の還付金>受取れるネット銀行と振込先を間違えたときの対処法

還付金を郵便局の窓口で受け取る場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
<確定申告の還付金>郵便局の窓口で受取る方法と受取先を変更する手続き


これで、確定申告書A(第一表)の記入が終わりました。


続いて、確定申告書A(第二表)の記入をしていきましょう。

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確定申告書A(第二表)を記入する

ここからは、「確定申告書A(第二表)」の記入方法について解説していきます。


まず、「確定申告書A(第二表)」をA・B・C・Dに区切り、それぞれ順番に確認していきましょう。

確定申告書A 第二表

A:所得の内訳

源泉徴収票の①④⑥を、図のように転記していきます。

確定申告 所得の内訳 書き方①

最後に合計額の記入を忘れないようにしてください。

B:住民税に関する事項

16歳未満の子ども(扶養親族)がいる場合は、(源泉徴収票)氏名・続柄・生年月日・マイナンバーを記入します。

また、平成31年(平成30年分)の申告から「同一生計配偶者」欄が設けられていますので、同一生計配偶者がいる場合は、配偶者の氏名・生年月日・マイナンバーも記入するようにしてください。

確定申告 住民税に関する事項 書き方②

マイナンバーが見当たらないという方は、こちらで「即日確認できる方法」を記載していますので、参考にしてみてください。
マイナンバー<通知カード>を紛失したときは?再発行の手続き方法 

C:所得から差し引かれる金額に関する事項

こちらは、申告の際に源泉徴収票を添付しますので、源泉徴収票と同じ場合は、記入は不要です。

(※記入する場合は、源泉徴収票から図のように転記していきます。)

確定申告書 所得から差し引かれる金額 書き方③


D:医療費控除欄を記入する

こちらは、「セルフメディケーション税制の明細書」の「3.控除額の計算」から図のように金額を転記してください。

確定申告 医療費控除 書き方④



以上で、「確定申告書A(第二表)」の記入も完了です。

最後に

平成29年分の確定申告から領収書(レシート)の添付が不要となる代わりに、「セルフメディケーション税制の明細書」の添付が必要です。また、明細書に記載した領収書(レシート)は、5年間保管するという決まりになっていますので、捨てずに自宅で保管するようにしてくださいね。

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