先日、フリーランスの弟が青色申告をやめて白色申告に戻したいということで、手続きの方法を尋ねられました。

青色申告から白色申告に変更する場合は、「青色申告の取りやめ届出書」を税務署に提出する必要があります。

そこで今回は、青色申告をやめるときの手続きに必要な「青色申告の取りやめ届出書」の書き方を記入例付でまとめてみました。「青色申告をやめる理由」など、どう書けばいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

青色申告の取りやめ届出書の書き方と記入例

今回は、「青色申告の取りやめ届出書」を下の図のようにA・B・Cに区切り、それぞれ順番に解説していきます。

令和元年版 青色申告取りやめ届出書 書き方



「青色申告の取りやめ届出書」は、国税庁HPからダウンロードすることができます。


あなたの情報等(A欄)の書き方

まず、はじめに「税務署長」「提出日」を記入します。

青色申告取りやめ書 記入例①

税務署長

こちらには、「個人事業の開業届」・「青色申告承認申請書」を提出している税務署の名称を記入します。



提出日

「青色申告取りやめ届出書」を税務署に提出する日を記入します。


Check!
「青色申告取りやめ届出書」の提出期限は、青色申告をやめようとする年の翌年3月15日までです。

つまり、確定申告書の提出期限と同じなので、申告書と同時に提出してもOKです。

例えば、今年「令和6年分」(令和7年3月15日までに提出する分)の青色申告をやめたい場合は、令和6年3月15日(金)までに提出する必要があります。



続いて、右側の「納税地」「屋号(フリガナ)」までを記入しますが、こちらは「個人事業の開業届」・「青色申告承認申請書」に記入した内容をそのまま転記すればokです。

(下の記入例を参考にしてみてください。)

青色申告取りやめ書 記入例②


続いて、B欄の書き方を確認していきましょう。

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青色申告をやめる年(B欄)の書き方

まず、青色申告をやめる年を記入します。


例えば、今年(令和5年分)から青色申告をやめる場合は、下の記入例のように「5」と記入します。

令和5年分 確定申告


次に、「1 青色申告書提出の承認を受けていた年分」を記入します。



「令和5年分から青色申告を受けたけど、やっぱりできなかった・・・」という場合は、下記のように「令和5年分~令和5年分まで」と記入してください。


「青色申告をやめる理由(C欄)」の書き方

こちらには、「青色申告をやめる理由」を記入します。


下記に、主な例をまとめていますので、参考にしてみてください。

  • 法人を設立することになったため

  • 白色申告へ変更するため
  • (帳簿付けが面倒、手続きが難しくてやっぱり白色申告に戻したい、売上が少なく青色申告のメリットがない場合など)

  • 廃業することになったため
  • (個人から会社員になる場合など)

    ※廃業を理由に青色申告をやめる場合は、「個人事業の開廃業等届出書」の提出も必要になります。

    個人事業主から会社員に!「個人事業の廃業届出書」の書き方と記入例


「(できるだけ詳しく記載します。)」とありますので、悩む方もいると思いますが、(該当するものがあれば)上記の理由をそのまま記入してOKです。


青色申告取りやめ書 記入例④



以上で、「青色申告取りやめ届出書」の記入は完了です。

最後に

「青色申告取りやめ届出書」を税務署に提出する際は、提出用と控用を2部持参して、控用には受付印をもらって保管しておくことをおすすめします。

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