国民健康保険料(税)の軽減や年金の免除、児童手当、児童扶養手当などを申請するときには、前年の収入を申告する必要がありますが、中には「無職で収入がない場合はどうすればいいのか?」と、悩んでいる方もいると思います。
結論から言うと、無職で収入がない場合でも「住民税の申告」をすることで手続きを進めることができます。(非課税証明書を発行することができます。)
そこで今回は、無職で収入のない人の住民税の申告手続きについて、「住民税申告書の記入方法」や「申告期限を過ぎている場合はどうすればいいのか?」をまとめてみましたので、よろしければ参考にしてみてください。
収入がないのに、なぜ申告が必要なのか?
「前年は収入がなかったから・・」や「無職だし・・」という理由で、住民税の申告をしていないと、以下の場合に手続きを進めることができません。
その他、子ども医療費助成、老齢福祉年金、障害福祉年金、高額医療費を受けるときなども「前年の収入」が審査の基準となります。
しかし、収入がなくても住民税の申告をすることで、前年は収入がなかったということを証明することができますので、これらの手続きを進めることができます。
また、収入がない場合でも住民税の申告をしておくと、「非課税証明書」が発行※できるようになりますので、今すぐ必要のない方でも申告しておくことをおススメします。
住民税の申告方法
それでは、ここからは、住民税の申告手続きについて確認していきましょう。
住民税の申告は、1月1日現在に住民票のある市区町村で手続きをすることになっています。申告の方法は「窓口」と「郵送」の2通りありますので、それぞれ必要書類をまとめました。
窓口で申告する場合に必要なもの
郵送で申告する場合に必要なもの
住民税申告書の書き方
続いて、住民税の申告書の書き方を確認してきましょう。住民税申告書の様式は各地区町村ごとに異なりますが、記入する項目はほとんど同じなので、今回は「東京都武蔵野市の(令和6年度)市民税・都民税申告書」を例に解説していきます。
↓こちらが東京都武蔵野市の「市民税・都民税申告書」です。
何やら難しそうな書類ですよね。。。でも、ご安心ください!記入は非常に簡単です!
記入する欄は次の①と②の2つだけです。
以上で、申告書の記入は完了です!
住民税の申告書が届かない場合や捨ててしまったという方は、郵送してもらうこともできますので、市区町村の担当窓口に依頼してください。
申告書の提出期限を確認
令和6年度(令和5年分)の住民税申告書の提出期限は令和6年(2024年)3月15日(金)までとなります。
ただ、中には収入がなかったから提出していない人や、忘れていて期限を過ぎてしまっている人もいると思います。
安心してください。申告は随時受付てくれますので、期限を過ぎていても大丈夫です!
(※但し、課税証明書や非課税証明書の発行には、申告後、数日かかりますので、手続き等で利用する予定のある方は早めに申告をするようにしてくださいね。)