私の勤務先の業務には「新入社員の健康保険加入手続き」がありますが、国保から社保に切り替えた方で、保険証を渡すときによく質問されるのが、「国保ってどうやって辞めるんですか?」です。

国保の脱退は、役所の窓口で行うと思っている方も多いと思いますが、私がいつもススメているのは「郵送手続き」です。

そこで今回は、国民健康保険の脱退手続きを郵送で行う方法についてまとめてみました。

郵送手続きのタイミングや必要書類(記入例)などを確認することができますので、「窓口に行くのが面倒!」「役所に行く時間がない!」という方は、是非、参考にしてみてください。

国民健康保険の脱退を「郵送」で手続きする

国民健康保険 脱退 郵送
まず始めに、国民健康保険の脱退を「郵送」で手続きができるケースを確認しておきましょう。


以下のケースに該当する方は、郵送で国民健康保険の脱退手続きをすることができます。


・就職などで会社が加入している健康保険に加入したとき

・結婚して夫の扶養に入るなど、扶養家族になったとき


その他、引っ越しや生活保護を受け始めた方が国保を脱退する場合は、窓口での手続きとなります。

窓口での手続き方法については、こちらの記事で解説をしていますので、よろしければ参考にしてみてください。

国民健康保険の脱退手続きは「いつまで?」期限や必要書類を確認

それでは、国民健康保険の脱退手続きを「郵送」で行う方法について、手続きをするタイミングから解説していきます。

手続きのタイミングは?

国民健康保険の脱退手続きには「新しく加入した健康保険証のコピー」が必要になるため、勤務先などで発行された健康保険証が手元に届いた段階で手続きをします。

つまり、入社後になります。


必要書類の確認

郵送手続きに必要なものは、以下のとおりです。

  • 国民健康保険異動届(資格喪失届出書)※
  • 新たに加入した健康保険証のコピー
  • 今まで利用していた国民健康保険証(原本)
  • マイナンバー通知カードまたは個人番号カードのコピー
  • 本人確認書類のコピー(運転免許証・パスポート・個人番号カードなど)



※国民健康保険異動届(資格喪失届出書)についてですが、郵送手続きの場合、新たに加入した健康保険証のコピーの余白に以下①~④を記入すれば省略することができます。


国民健康保険を脱退する理由


住所


脱退する人の氏名・マイナンバー(12ケタ)
市区町村によっては、世帯主の氏名・マイナンバー(12ケタ)の記入を求められる場合があります。


連絡先
提出書類に不備や記入漏れがあったときに連絡が入りますので、日中電話に出られる連絡先を記入するようにしてください。

下記に記入例を作成してみましたので、参考にしてみてください。


<記入例>

国保脱退 郵送 書面記入例



家族の分は?
新しく加入した健康保険の扶養に妻やお子さんを入れる場合も、郵送で同時に脱退の手続きをすることができますので、脱退する全員分の必要書類を用意してください。


例えば、夫と妻、子ども2人の4人家族で、夫が職場の健康保険に加入し、妻と子どもが夫の扶養に入る場合は、家族4人分の新しい健康保険証のコピーと国民健康保険証原本、マイナンバー通知カード・個人番号カードのコピーが必要です。



以上の書類が揃ったら、切手と封筒を用意し、お住まいの市区町村の窓口(国保資格取得係など)へ郵送すれば手続きは完了です。(送付先については、お住まいの市区町村HP等で確認するようにしてください。)



国民健康保険を月の途中で脱退する場合、保険料はいつの分まで支払うのか?調べている方がいたら、こちらの記事を参考にしてみてください。

<国民健康保険>月の途中で加入orやめたときの保険料の支払いは?

最後に

国民健康保険は、職場の健康保険に加入しても自動的に脱退とはなりませんので、必ず手続きが必要です。

今回の郵送手続きは窓口に行く必要もなく、時間のない方でも簡単に手続きができる手段なので、おススメです。

手続きを忘れると、保険料の請求が続き、2重で支払ってしまうことも考えられますので、注意してください。

また、国民健康保険の脱退には、期限が設定されています。期限内に手続きをしない場合は、払い過ぎた保険料が戻ってこないなどのトラブルもありますので、注意してください。

2重で支払っていた場合は、手続きをすることで払い過ぎた保険料を返金(還付)してもらうことができますので、こちらの記事で確認してみてください。

国保の脱退忘れ!二重払いした保険料の返金手続きと還付までの期間を確認

こちらでは、就職したときに行う手続きを一覧にまとめていますので、調べている方がいたら参考にしてみてください。

再就職したときに必要な手続き!ハローワーク・国保・年金・住民税まとめ


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