今回は、パスポートの新規発行方法(申請方法・必要書類・手数料など)について、パスポートセンターの窓口で確認してきました。
パスポートの新規発行は、「初めてパスポートを取得する」という方はもちろん、「現在パスポートを持っているけど、有効期間が過ぎてしまっている」という方も、同様の方法で新しいパスポートを取得することになります。
※パスポートには更新という制度がなく、有効期間内に新しいパスポートに変更する手続きを『切替申請』、有効期間を過ぎている場合は『新規申請』となります。
こちらの記事では、パスポートの申請方法のほかに「パスポートを取得する前に海外旅行の予約はできるのか?」なども確認することができますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶パスポート更新はいつするの?切替のタイミングと発行までの期間を確認
事前にチェック!
パスポートの新規申請方法を確認する前に抑えておきたいポイントをまとめましたので、まずはこちからご説明していきます。
パスポートを取得する前に海外旅行の予約はできるの?
通常、海外旅行を申込むときには、パスポート情報『旅券番号(Passport No.)や有効期間満了日(Date of expiry)』を記入(または入力)するとこになりますが、これからパスポートの申請する人はパスポートを持っていないため、「事前に申込や予約はできないのか?」気になると思います。
そこでまずは、パスポートを取得する前に海外旅行の申込や予約ができるのか?を確認しておきましょう!
海外旅行の申込や予約は、パスポートがなくても可能です。
ただし、名前のスペル・性別・生年月日等は、予約後に変更することはできませんので、既にパスポート申請中の人、これから申請する人はパスポートと旅行の申込・予約情報が「同一」になるようにしてくださいね。
パスポートの種類を確認
続いて、「パスポートの種類」についてですが、こちらも申請前にチェックしておいてください。
パスポートには、下の写真のように赤・青があり、有効期間ごとに色分けされています。
赤色と青色の違いは、次のとおりです。
20歳以上の方は、10年間用(赤色)のパスポートと5年間用(青色)のパスポートのどちからを選んで申請することができますが、未成年の方は、5年間有効の青色のパスポートのみ申請することができます。
20未満(未成年)の方の申請方法はこちらの記事にまとめています。
▶20歳未満(未成年)のパスポート新規申請~発行までの手続方法を確認
手数料については、このあと申請方法の中でご説明してきます。
それでは、パスポートの新規申請~発行までの手続きについて、確認していきましょう。
パスポートが発行できる場所
パスポートの新規申請~発行までの手続きは、お住いの(住民登録をしている)都道府県のパスポートセンター窓口もしくは、市区町村で指定されているパスポートセンターの窓口で行うことができます。
全国のパスポートセンターはこちらで検索することができます。⇒外務省HP>パスポート申請先都道府県ホームページへのリンク
パスポートの新規申請は本人以外の代理人でも可能ですが、受け取りの際は年齢に関係なく申請者本人が窓口で受取ることになっていますので、赤ちゃんの分であっても受取時は赤ちゃん(本人)と一緒に窓口に行く必要があります。
<2020年4月16日追記>
現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、地域によって窓口業務が停止・一部縮小されている場合があります。詳しくは、お住まいのパスポートセンターHP等でご確認ください。
申請時に必要なもの
ここでは、本人と代理人(家族)が申請する場合の持ち物を別々にまとめています。
本人が申請する場合
外務省HP:パスポート申請書ダウンロード(※必要事項を入力してプリントアウトすることができます。)
※本人確認書類については、顔写真付きの身分証明書(有効期間内のパスポート・失効後6ヶ月以内のパスポート・個人番号カード・住基カード・運転免許証・身体障害者手帳など)をお持ちの方はいずれか1点。
顔写真付の身分証明書をお持ちでない方は、健康保険証、年金手帳・介護保険被保険者証・学生証など2点必要です。
また、有効期限の切れたパスポートをお持ちの方は、失効処理後に返してもらうことができますので、持参するようにしてください。
<一般旅券発給申請書(10年用)の書き方>
▶一般旅券発給申請書10年用の書き方!出発予定日が未定の場合は?
<一般旅券発給申請書(5年用)の書き方>
▶20歳未満(未成年)のパスポート発行!申請書5年用の書き方と記入例
代理人(家族)が申請する場合
外務省HP:パスポート申請書ダウンロード(※必要事項を入力してプリントアウトすることができます。)
※本人確認書類については、顔写真付きの身分証明書(有効期間内のパスポート・失効後6ヶ月以内のパスポート・個人番号カード・住基カード・運転免許証・身体障害者手帳など)をお持ちの方はいずれか1点。
顔写真付の身分証明書をお持ちでない方は、健康保険証、年金手帳・介護保険被保険者証・学生証など2点必要です。
また、有効期限の切れたパスポートをお持ちの方は、失効処理後に返してもらうことができますので、持参するようにしてください。
「一般旅券発給申請書」の入手方法
・パスポートセンター窓口
・市区町村の窓口
(地域によっては配布していない場合がありますので、事前に確認するようにしてください。)
・外務省ホームページからダウンロード
平成30年10月1日~「一般旅券発給申請書(10年用または5年用)」がダウンロード可能になりました!
外務省HP:パスポート申請書ダウンロード
また、一般旅券発給申請書の裏面には、代理人が記入する欄「申請書類等提出委任申出書」もあるので、忘れず記入するようにしてください。
「A」は、申請者本人が申請をお願いする人の氏名や住所を記入することになっていて、「B」には、窓口に行く代理人が記入することになっています。
(※今回の記入例は息子が父親に申請をお願いしたケースです。)
未成年の子どもの申請を親(父・母)が代理で行う場合は、こちらの欄は記入不要です。
20歳未満(未成年)のお子さんや赤ちゃんのパスポートを申請するときの「一般旅券発給申請書(5年用)」の書き方は、こちらで詳しく解説していますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶20歳未満(未成年)のパスポート発行!申請書5年用の書き方と記入例
申請手続きが完了すると、新しいパスポートを受取る際に必要な「パスポート引換書(受領書)」が発行されますので、失くさないように保管してください。
新しいパスポートが発行されるまでの期間
パスポートの新規発行までの期間は、申請手続きをする場所で異なります。
都道府県のパスポートセンター(旅券事務所窓口)の場合
パスポートの受け取り可能日は、申請日を含め6営業日です。
この6日は平日のみをカウントした日数となります。
例えば、3月6日(火)に申請をした場合、下の図のように(6日→7日→8日→9日→12日→13日)平日のみをカウントし、3月13日(火)が最短受取可能日となります。
※申請後、年末年始や祝祭日を挟む場合は、その分日数がかかりますので、ご注意ください。
祝日などが間になければ、ちょうど1週間ですね。
正確な日にちは「パスポート引換書(受領書)」に記載されています。
市区町村で指定されているパスポートセンター窓口の場合
私の住んでいる地域の窓口で確認したところ、パスポートの受取り可能日は、申請日を含め10日~2週間(土日祝日も含む)とのことでした。
最短でパスポートの受取りを希望する場合や、確実な日を希望する場合は、各都道府県にあるパスポートセンターの窓口で手続きすることをおススメします。
パスポートの手続きができる窓口(全国)は、こちらから検索することができます。⇒外務省HP:パスポート(旅券)申請先
パスポート受取り時に必要なものと手数料を確認!
<受取り時に必要なもの>
※手数料は、新しく発行するパスポートの有効期間で異なりますので、次の「有効期間と手数料」で確認してみてください。
<有効期間(年数)と手数料>
10年 | 16,000円 |
---|---|
5年(申請時12歳以上) | 11,000円 |
5年(申請時12歳未満) | 6,000円 |
手数料の支払方法は、パスポートを受け取る前に窓口で収入印紙を購入し、パスポート引換書(受領書)に貼り付けて提出することになっています。
最後に
2020年2月4日以降に申請→発行されるパスポートは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」デザインに変更されることになりました。