今回は、20歳未満(未成年)の方を対象にパスポート新規申請~発行までの手続方法(申請方法・必要書類・手数料など)について、パスポートセンターの窓口で確認した内容をまとめてみました。
パスポートの新規取得は、「初めてパスポートを取得する」という方はもちろん、「現在パスポートを持っているけど、有効期間が過ぎてしまっている」という方も同様の方法で新しいパスポートを取得することになりますので、よろしければ参考にしてみてください。
20未満(未成年)の確認方法とパスポートの種類
有効期間がまだ残っている方は、こちらの「切替申請」を参考にしてみてください。
▶パスポート更新はいつするの?切替のタイミングと発行までの期間を確認
20歳未満(未成年)の方のパスポート新規申請方法を確認する前に、抑えておきたいポイントをまとめましたので、まずはこちから確認していきましょう。
未成年とは?
未成年とは、申請した時点で満20歳未満の方です。
このときの年齢は「年齢に関する法律」(明治35年法律第50号)によって、次のように決められています。
「年齢は誕生日の前日に1歳加算され、20回目の誕生日の前日に20歳となる。」
例えば、誕生日が5月3日であれば、5月2日に20歳となり、5月1日までは19歳となりますので、20回目の誕生日の前々日までに申請を行う方が「未成年」となります。
パスポートの種類を確認
続いて、「パスポートの種類」についてですが、こちらも申請前にチェックしておいてください。
パスポートには、下の写真のように赤・青があり、有効期間ごとに色分けされています。
赤色と青色の違いは、次のとおりです。
(※2020年2月4日以降に申請→発行されるパスポートは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」デザインに変更されることになりました。)
未成年の方は、5年間有効の青色のパスポートのみ申請することができます。
手数料については、このあと申請方法の中でご説明してきます。
それでは、パスポートの新規申請~発行までの手続きについて、確認していきましょう。
20歳未満(未成年)のパスポート新規申請方法
パスポートの申請(発行)ができる場所
パスポートの新規申請~発行までの手続きは、お住いの(住民登録をしている)都道府県のパスポートセンター窓口もしくは、市区町村で指定されているパスポートセンターの窓口で行うことができます。
パスポートの新規申請は、本人以外の代理人(両親や兄弟・姉妹)でも手続きをすることができます。
<2020年4月16日追記>
現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、地域によって窓口業務が停止・一部縮小されている場合があります。詳しくは、お住まいのパスポートセンターHP等でご確認ください。
申請時に必要なもの
続いて、パスポート新規申請に必要な書類等を確認していきましょう。
ここでは、「本人が申請する場合」と「代理人(父・母)が申請する場合」の持ち物をまとめています。
本人が申請する場合
※1「一般旅券発給申請書について」
20未満の未成年の方が新規にパスポートを申請する場合は、「一般旅券発給申請書」の裏面にある「法定代理人署名」欄に、両親(父・母)どちからの署名が必要となりますので、事前に記入してもらうことを忘れないようにしてください。(下の画像参照)
<一般旅券発給申請書の裏面>
※20歳未満の方でも結婚している人は、成年扱いとなりますので、親(法定代理人)の署名は不要です。
一般旅券発給申請書はどこで入手するの?
「一般旅券発給申請書」は、ネットからダウンロードすることができませんので、窓口まで受取りに行く必要があります。
外務省HP:パスポート申請書ダウンロード(※必要事項を入力してプリントアウトすることができます。)
今後、「一般旅券発給申請書」は次の3つの方法で入手することができます。
・パスポートセンター窓口
・市区町村の窓口
(地域によっては、配布していない場合もありますので、事前に確認するようにしてください。)
・外務省ホームページからダウンロード
外務省HP:パスポート申請書ダウンロード(※必要事項を入力してプリントアウトすることができます。)
一般旅券発給申請書(5年用)の書き方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、よろしければ参考にしてみてください。
▶20歳未満(未成年)のパスポート発行!申請書5年用の書き方と記入例
※2「本人確認書類について」
本人確認書類については、顔写真付きの身分証明書(有効期間内のパスポート・失効後6ヶ月以内のパスポート・個人番号カード・住基カード・運転免許証・身体障害者手帳など)をお持ちの方はいずれか1点。
顔写真付の身分証明書をお持ちでない方は、健康保険証、年金手帳・介護保険被保険者証・学生証など2点必要です。
未成年の方の場合、運転免許証など写真付きの身分証明書を持っていないという人も多いと思います。
写真付きの身分証明書がない場合は、保険証と一緒に写真付きの学生証(または生徒手帳)などを2点組み合わせることで本人確認書類として認めてもらうことができます。
ただし、中学生以下の本人確認書類については、「本人の保険証+親(父または母)の本人確認書類(運転免許証・パスポート・個人番号カードなど)」となりますが、本人の保険証がない場合は、父または母の本人確認書類だけでもokです。
代理人(父・母)が申請する場合
ここでは、20歳未満の申請者(未成年)の父または母が申請する場合の持ち物についてまとめています。
外務省HP:パスポート申請書ダウンロード(※必要事項を入力してプリントアウトすることができます。)
その他、有効期限の切れたパスポートをお持ちの場合は、失効処理後に返してもらうことができますので、持参するようにしてください。
※本人確認書類については、先ほどの本人が申請するときと同様です。
代理人の本人確認書類については、顔写真付きの身分証明書(有効期間内のパスポート・個人番号カード・住基カード・運転免許証・身体障害者手帳など)をお持ちの方はいずれか1点。
顔写真付の身分証明書をお持ちでない方は、健康保険証、年金手帳・介護保険被保険者証・社員証など2点組み合わせて持参する必要があります。
「一般旅券発給申請書」は、申請者本人が記入しなければいけない箇所があるので、事前に申請書を入手する必要があります。
また、一般旅券発給申請書の裏面には、代理人が記入する欄「申請書類等提出委任申出書」がありますが、親(父・母)が代理で申請をする場合、こちらの欄は記入不要です。
申請手続きが完了すると、新しいパスポートを受取る際に必要な「パスポート引換書(受領書)」が発行されますので、失くさないように保管してください。
新しいパスポートが発行されるまでの期間
パスポートの新規発行までの期間は、申請手続きをする場所で異なります。
都道府県のパスポートセンター(旅券事務所窓口)の場合
パスポートの受け取り可能日は、申請日を含め6営業日です。
この6日は平日のみをカウントした日数となります。
例えば、3月6日(火)に申請をした場合、下の図のように(6日→7日→8日→9日→12日→13日)平日のみをカウントし、3月13日(火)が最短受取可能日となります。
※申請後、年末年始や祝祭日を挟む場合は、その分日数がかかりますので、ご注意ください。
祝日などが間になければ、ちょうど1週間ですね。
正確な受取可能日は「パスポート引換書(受領書)」に記載されています。
市区町村で指定されているパスポートセンター窓口の場合
私の住んでいる地域の窓口で確認したところ、パスポートの受取り可能日は、申請日を含め10日~2週間(土日祝日も含む)とのことでした。
最短でパスポートの受取りを希望する場合や、確実な日を希望する場合は、各都道府県にあるパスポートセンターの窓口で手続きすることをおススメします。
パスポートの手続きができる窓口(全国)は、こちらから検索することができます。⇒外務省HP:パスポート(旅券)申請先
パスポート受取り時に必要なものと手数料を確認!
<受取り時に必要なもの>
※パスポートの手数料は、申請時の年齢で異なります。
<有効期間と手数料>
5年用<申請時12歳以上> | 11,000円 |
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5年用<申請時12歳未満> | 6,000円 |
申請時の年齢確認方法は、「年齢は誕生日の前日に1歳加算され、12回目の誕生日の前日に12歳となる。」です。
例えば、誕生日が5月3日であれば、5月2日に12歳となり、5月1日までは11歳となりますので、12回目の誕生日の前々日までに申請を行う方が「12歳未満」となりますね。
手数料の支払方法は、パスポートを受け取る前に窓口で収入印紙を購入し、パスポート引換書(受領書)に貼り付けて提出することになっています。
最後に
パスポートの新規申請は本人以外の代理人でも可能ですが、受け取りの際は年齢に関係なく申請者本人が窓口で受取ることになっていますので、赤ちゃんの分であっても受取時は赤ちゃん(本人)と一緒に窓口に行くようにしてくださいね。