先日、私の友人で海外旅行の直前にパスポートを失くしたことに気付き、慌てて再発行の手続きを調べていました。
その友人が一番心配していたのは、「旅行前にパスポートが間に合うのか?」ということです。旅行はキャンセルしたくないので、焦りますよね。
そこで、今回はパスポートを紛失したときに再発行の手続きをすると、「パスポートは最短何日で受け取れるか?」パスポートセンターの窓口で確認した内容をまとめました。
また、こちらの記事では再発行の手順や必要書類、手数料などについても確認することができますので、よろしければ参考にしてみてください。
パスポートを紛失したら?
いきなりですが、パスポートは再発行することができません。
「えっ!?」と、思いますよね…
実は、有効期限内のパスポートを紛失した場合は、再発行ではなく、新しいパスポートを作成することなります。
(※新しいパスポートなので、旅券番号も変わります。)
この手続きは、お住いの都道府県のパスポートセンター窓口もしくは、市区町村で指定されているパスポートセンター窓口で手続きをすることができます。
手続きは以下の順で行います。
事前に確認すること
まず、パスポートセンター窓口で手続きする前に、紛失の経緯でそれぞれ手続きすることがありますので、ご自身のケースに当てはまる項目を確認してください。
自宅以外で紛失または盗難にあった場合
自宅以外での紛失や盗難の場合は、警察署または最寄の交番で<遺失届・盗難届>を行います。
このときに紛失したことを証明する書類「紛失届証明書」または、「受理番号」が発行されます。
この紛失したことを証明する書類は、パスポートの紛失届申請時に提出を求められる場合もありますので、なくさずに保管しておいてください。
ちなみに、私の住んでいる地域では、「受理番号」を持参することになっています。
火災や災害で焼失(紛失)した場合
火災や災害で、パスポートを焼失(紛失)した場合は、消防署または、市区町村の窓口で「罹災証明書」を発行してもらいます。
自宅で紛失した場合
特に届出等は必要ありませんが、パスポートセンター窓口に用意されている「事情説明書」に紛失した理由等を記入しますので、事前に紛失した理由を考えておいてください。
記入例としては、「自宅で保管していたが、旅行前に確認したところ見当たらないため、自宅内で紛失してしまった。」などで良いと思います。
それでは、このあとパスポートセンター窓口での手続き内容を確認していきましょう。
パスポートの紛失届を提出する
まず、パスポートセンター窓口でパスポートの紛失届を提出し、紛失したパスポートを無効にする手続きを行います。
このとき必要なものは以下のとおりです。
<手続きに必要なもの>
※本人確認書類については、顔写真付きの身分証明書(個人番号カード・住基カード・運転免許証・身体障害者手帳など)をお持ちの方はいずれか1点。
顔写真付の身分証明書をお持ちでない方は、健康保険証、年金手帳・介護保険被保険者証・社員証・学生証など2点以上必要です。
パスポートの新規発行申請をする
続いて、新しいパスポートの発行(発給)申請を行います。
このとき必要なものは以下のとおりです。
<手続きに必要なもの>
<一般旅券発給申請書10年用の書き方>
▶一般旅券発給申請書10年用の書き方!出発予定日が未定の場合は?
<一般旅券発給申請書5年用の書き方>
▶20歳未満(未成年)のパスポート発行!申請書5年用の書き方と記入例
これで申請手続きは完了です。
申請手続きが完了すると、新しいパスポートを受け取る際に必要な「パスポート引換書(受領書)」が発行されますので、失くさないように保管してくださいね。
続いて、受取までの期間を確認しておきましょう!
新規パスポートは最短何日で受け取れる?発行までの期間
新規パスポート発行までの期間は、申請手続きをする場所で異なります。
都道府県のパスポートセンター(旅券事務所窓口)の場合
パスポートの受け取り可能日は、申請日を含め6営業日です。
この6日は平日のみをカウントした日数となります。
どの平日に申請をしても土日を含みますので、実質1週間後に受取りが可能となりますね。
例えば、3月6日(火)に申請をした場合、下の図のように(6日→7日→8日→9日→12日→13日)平日のみをカウントし、3月13日(火)が最短受取可能日となります。
※申請後、年末年始や祝祭日を挟む場合は、その分日数がかかりますので、ご注意ください。
正確な日にちは「パスポート引換書(受領書)」に記載されています。
市区町村で指定されているパスポートセンターの場合
私の住んでいる地域の窓口で確認したところ、パスポートの受け取り可能日は、申請日を含め10日~2週間です。
この10日~2週間には、土日祝日を含むということですが、パスポートの郵送が遅れる場合もあるそうなので、「確実に何日とは答えられない」ということでした。
なので、最短でパスポートの受け取りを希望する場合や、確実な日を希望する場合は、各都道府県にあるパスポートセンターの窓口をおススメします。
パスポートの手続きができる窓口(全国)は、こちらから検索することができます。⇒外務省HP:パスポート(旅券)申請先
パスポート受け取り時に必要なもの(手数料はいくら?)
<受け取り時に必要なもの>
※手数料は、新しく発行するパスポートの有効期限で異なります。
<有効期限(年数)と手数料>
10年 | 16,000円 |
---|---|
5年(申請時12歳以上) | 11,000円 |
5年(申請時12歳未満) | 6,000円 |
手数料の支払方法は、パスポートを受け取る前に窓口で収入印紙を購入し、パスポート引換書(受領書)に貼り付けて提出することになっています。
※2020年2月4日以降に申請→発行されるパスポートは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」デザインに変更されています。
最後に
<2020年4月16日>
現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、地域によって窓口業務が停止・一部縮小されている場合があります。詳しくは、お住まいのパスポートセンターHP等でご確認ください。
パスポートの新規申請後に、紛失したパスポートが見つかった場合についてですが、旧パスポートは、すでに失効していて使用できないので、ご自身で処分して問題ないということでした。
また、新しいパスポートの受取りは「最短でも1週間」で、それ以上短縮することができませんので、旅行を控えている方は、余裕を持って手続きするようにしてください。