先日、私の友人で海外旅行の直前にパスポートを失くしたことに気付き、慌てて再発行の手続きを調べていました。

その友人が一番心配していたのは、「旅行前にパスポートが間に合うのか?」ということです。旅行はキャンセルしたくないので、焦りますよね。

そこで、今回はパスポートを紛失したときに再発行の手続きをすると、「パスポートは最短何日で受け取れるか?」パスポートセンターの窓口で確認した内容をまとめました。

また、こちらの記事では再発行の手順や必要書類、手数料などについても確認することができますので、よろしければ参考にしてみてください。

パスポートを紛失したら?

パスポート 紛失
いきなりですが、パスポートは再発行することができません。


「えっ!?」と、思いますよね…


実は、有効期限内のパスポートを紛失した場合は、再発行ではなく、新しいパスポートを作成することなります。


(※新しいパスポートなので、旅券番号も変わります。)


この手続きは、お住いの都道府県のパスポートセンター窓口もしくは、市区町村で指定されているパスポートセンター窓口で手続きをすることができます。


手続きは以下の順で行います。

①パスポートの紛失届を提出する

②紛失したパスポートを失効させる

③パスポートの新規発行申請をする

④後日、新しいパスポートを受け取る

事前に確認すること

まず、パスポートセンター窓口で手続きする前に、紛失の経緯でそれぞれ手続きすることがありますので、ご自身のケースに当てはまる項目を確認してください。

自宅以外で紛失または盗難にあった場合

自宅以外での紛失や盗難の場合は、警察署または最寄の交番で<遺失届・盗難届>を行います。

このときに紛失したことを証明する書類「紛失届証明書」または、「受理番号」が発行されます。

この紛失したことを証明する書類は、パスポートの紛失届申請時に提出を求められる場合もありますので、なくさずに保管しておいてください。

ちなみに、私の住んでいる地域では、「受理番号」を持参することになっています。

火災や災害で焼失(紛失)した場合

火災や災害で、パスポートを焼失(紛失)した場合は、消防署または、市区町村の窓口で「罹災証明書」を発行してもらいます。

自宅で紛失した場合

特に届出等は必要ありませんが、パスポートセンター窓口に用意されている「事情説明書」に紛失した理由等を記入しますので、事前に紛失した理由を考えておいてください。

記入例としては、「自宅で保管していたが、旅行前に確認したところ見当たらないため、自宅内で紛失してしまった。」などで良いと思います。

それでは、このあとパスポートセンター窓口での手続き内容を確認していきましょう。

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パスポートの紛失届を提出する

まず、パスポートセンター窓口でパスポートの紛失届を提出し、紛失したパスポートを無効にする手続きを行います。


このとき必要なものは以下のとおりです。


<手続きに必要なもの>

  • 紛失一般旅券等届出書
  • 紛失・盗難・焼失を証明する書類(紛失届証明書・罹災証明書・事情説明書)
  • 写真(縦45mm×横35mmで、6か月以内に撮影したもの)
  • 本人確認書類(※)
平成30年10月1日~「紛失一般旅券等届出書」がダウンロード可能になりました!
外務省HP:パスポート申請書ダウンロード(※必要事項を入力してプリントアウトが可能です。)

※本人確認書類については、顔写真付きの身分証明書(個人番号カード・住基カード・運転免許証・身体障害者手帳など)をお持ちの方はいずれか1点。


顔写真付の身分証明書をお持ちでない方は、健康保険証、年金手帳・介護保険被保険者証・社員証・学生証など2点以上必要です。

パスポートの新規発行申請をする

続いて、新しいパスポートの発行(発給)申請を行います。


このとき必要なものは以下のとおりです。


<手続きに必要なもの>

  • 一般旅券発給申請書<10年用または5年用>(窓口に用意されています。)
  • 戸籍謄本または戸籍抄本(原本、発行から6か月以内のもの)
  • 写真(縦45mm×横35mmで、6か月以内に撮影したもの)
平成30年10月1日~「一般旅券発給申請書(10年用または5年用)」のダウンロードが可能になりました!
外務省HP:パスポート申請書ダウンロード(※必要事項を入力してプリントアウトが可能です。)

「一般旅券発給申請書」の書き方については、こちらの記事で解説していますので、よろしければ参考にしてみてください。

<一般旅券発給申請書10年用の書き方>
一般旅券発給申請書10年用の書き方!出発予定日が未定の場合は?

<一般旅券発給申請書5年用の書き方>
20歳未満(未成年)のパスポート発行!申請書5年用の書き方と記入例

これで申請手続きは完了です。


申請手続きが完了すると、新しいパスポートを受け取る際に必要な「パスポート引換書(受領書)」が発行されますので、失くさないように保管してくださいね。


続いて、受取までの期間を確認しておきましょう!

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新規パスポートは最短何日で受け取れる?発行までの期間

新規パスポート発行までの期間は、申請手続きをする場所で異なります。

都道府県のパスポートセンター(旅券事務所窓口)の場合

パスポートの受け取り可能日は、申請日を含め6営業日です。


この6日は平日のみをカウントした日数となります。


どの平日に申請をしても土日を含みますので、実質1週間後に受取りが可能となりますね。


例えば、3月6日(火)に申請をした場合、下の図のように(6日→7日→8日→9日→12日→13日)平日のみをカウントし、3月13日(火)が最短受取可能日となります。
パスポート最短受取日

※申請後、年末年始や祝祭日を挟む場合は、その分日数がかかりますので、ご注意ください。



正確な日にちは「パスポート引換書(受領書)」に記載されています。

市区町村で指定されているパスポートセンターの場合

私の住んでいる地域の窓口で確認したところ、パスポートの受け取り可能日は、申請日を含め10日~2週間です。


この10日~2週間には、土日祝日を含むということですが、パスポートの郵送が遅れる場合もあるそうなので、「確実に何日とは答えられない」ということでした。


なので、最短でパスポートの受け取りを希望する場合や、確実な日を希望する場合は、各都道府県にあるパスポートセンターの窓口をおススメします。



パスポートの手続きができる窓口(全国)は、こちらから検索することができます。⇒外務省HP:パスポート(旅券)申請先

パスポート受け取り時に必要なもの(手数料はいくら?)

<受け取り時に必要なもの>

  • パスポート引換書(受領書)
  • 手数料(※)

※手数料は、新しく発行するパスポートの有効期限で異なります。

<有効期限(年数)と手数料>

10年 16,000円
5年(申請時12歳以上) 11,000円
5年(申請時12歳未満) 6,000円

手数料の支払方法は、パスポートを受け取る前に窓口で収入印紙を購入し、パスポート引換書(受領書)に貼り付けて提出することになっています。

Check!
パスポートは、年齢に関係なく申請者本人が窓口で受け取ることになっていますので、赤ちゃんの分でも赤ちゃん(本人)と一緒に窓口に行く必要があります。
成人年齢20歳⇒18歳に引き下げに伴い、2022年4月1日以降、18歳以上の方も有効期間10年用のパスポート申請ができるようになります。

※2020年2月4日以降に申請→発行されるパスポートは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」デザインに変更されています。

最後に

<2020年4月16日>
現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、地域によって窓口業務が停止・一部縮小されている場合があります。詳しくは、お住まいのパスポートセンターHP等でご確認ください。

パスポートの新規申請後に、紛失したパスポートが見つかった場合についてですが、旧パスポートは、すでに失効していて使用できないので、ご自身で処分して問題ないということでした。

また、新しいパスポートの受取りは「最短でも1週間」で、それ以上短縮することができませんので、旅行を控えている方は、余裕を持って手続きするようにしてください。

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