今まで国民健康保険に加入していた人が、就職や結婚などで他の健康保険に加入したときは、国民健康保険の脱退手続きが必要になりますが、手続きを忘れて、「新しく加入した健康保険と国民健康保険の保険料を2重で支払っていた!」という方もいると思います。
この場合、手続きをすれば、払い過ぎた国民健康保険料は返金(還付)してもらうことができます。
そこで今回は、2重で支払った国民健康保険料の返金手続き方法と返金されるまでの期間について、私の住んでいる市区町村の国民健康保険課で確認したことをまとめてみましたので、よろしければ参考にしてみてください。
国保の脱退忘れ!なぜ、保険料の「2重払い」が起るのか?
国民健康保険に加入していた人が、就職などで職場の健康保険に加入したときや結婚などで扶養家族になったときは、国民健康保険の脱退手続きが必要です。
国保の脱退手続きをしなかった場合は、引き続き国民健康保険料は請求されることになっているため、気付かず支払ってしまうというのが原因です。
市区町村から納付書が届いたら「払うもの」と、思ってしまいますよね。
2重で支払った場合はいつからの保険料が戻ってくる?
では次に、「2重で支払った保険料はいつからの分が戻ってくるのか?」を確認していきましょう。
国保を脱退したときの保険料は、「資格喪失日の属する月の前月分まで」を支払うことになっています。
この「資格喪失日とは何か?」わかりにくいと思いますので、ここからは例を使って解説します。
(扶養に入った方は健康保険に加入した「資格取得日」ではなく、扶養に認定された「認定日」となります。)
Aさんの場合、国保の資格喪失日(職場で健康保険に加入した日の翌日)は11/2なので、その11月の前月にあたる10月までの保険料で再計算され、2重で支払っていた期間(11月~2月までの間)で、払い過ぎた保険料が返金(還付)されることになります。
保険料の再計算は脱退手続きをした日ではなく、国保の資格を喪失した日の属する前月分までを対象に計算しますので、遅れて手続きをしても不利になることはありませんね。
※ただし、2重で支払った保険料を過去に遡って請求できるのは、2年なので、早めに手続きをするようにしてください。
このように、支払回数と加入月数が一致しないため、脱退した月以降でも保険料の支払いが発生する場合があります。
国民健康保険料の返金手続きと返金(還付)されるまでの流れ
ここでは、払い過ぎた国民健康保険料の返金手続きの内容と返金されるまでの期間についてまとめています。
国民健康保険料の返金(還付)手続き方法
それでは、保険料の返金手続きの流を確認していきましょう。
国民健康保険料が返金(還付)されるまでの期間を確認
返金までの期間は、国保の脱退手続きをした日によって異なりますが、大体1~2ヶ月くらいはかかります。
先ほどのAさん「2月15日に国保を脱退した場合」を例にすると、
Aさんの場合は、約1ヶ月後に返金(還付)されることになります。
2重で納めていた期間が長ければ、その分、返金(還付)額も大きくなりますので、なるべく早めに手続きをするようにしてください。
※返金までの期間は市区町村によって変わる場合がありますので、詳しくは手続きをする市区町村窓口で確認するようにしてください。
こちらの記事では、国民年金をやめるときの手続きについてまとめていますので、よろしければあわせて参考にしてみてください。
最後に
今回の記事に関して役所で確認してみたところ、実際に2重払いをしているケース(特に、扶養家族になった方)は多いそうです。
返金手続きには時効(2年)がありますので、できるだけ早めに手続きをするようにしてください。