今回は、出産手当金を申請するときに提出する書類「出産手当金支給申請書(協会けんぽ版)」の被保険者(申請者本人)が記入する欄の書き方を記入例付きで解説しています。
先日、実際に私の勤務先でも出産手当金を申請しましたので、「出産手当金支給申請書」の書き方について調べている方がいたら、ぜひ参考にしてみてください。
(※令和元年6月1日~新しい様式に変更になりましたので、最新の様式で記入例を作成しています。)
出産手当金支給申請書「被保険者記入用」の書き方と記入例
出産手当金支給申請書は、次の3枚1セットになっています。
そのうち、被保険者(申請者本人)が記入する箇所は、1枚目の「被保険者記入用」のA・B欄と、2枚目「被保険者・医師・助産師記入用」のC欄です。
A.被保険者情報
こちらには、申請者(本人)の情報を記入します。
マイナンバーを記入し、番号確認書類+本人確認書類をセットで添付してください。
番号確認書類:通知カード・個人番号カードのコピーまたは、マイナンバーが記載されている住民票原本のいずれか1点
本人確認書類:運転免許証、パスポート、個人番号カード(顔写真付き)コピーのいずれか一点
その他、氏名、住所、生年月日、電話番号は記入例を参考に記入してください。
B.振込先指定口座
こちらには、出産手当金を受け取る口座を記入します。
上記の記入例を参考に「金融機関名称」「支店名」「口座番号」を記入してください。(※ゆうちょ銀行の場合、支店名には3桁の漢数字、口座番号は振込専用の口座番号(7桁)を記入してください。)
C.申請内容
こちらには、申請期間など申請内容を記入していきます。
被保険者氏名
申請者本人の氏名を記入してください。
①申請期間(出産のため休んだ期間)
こちらには、出産のため休んだ期間と日数を記入します。この日数で認定された分の出産手当金が支給されことになります。(※日数には公休日も含みます。)
②今回の出産手当金の申請は、出産前の申請ですか、それとも出産後の申請ですか。
「1.出産前の申請」か「2.出産後の申請」を選び、該当する番号を記入します。
出産手当金は、産休期間中のすべてをまとめて産後に申請するケースが一般的ですが、産前分、産後分など複数回にわけて申請することも可能です。
複数回にわけて申請する場合、事業主の証明は毎回必要ですが、医師または助産師の証明は1回の申請が出産後であり、証明によって出産日等が確認できたときは2回目以降の申請書への証明は省略することができます。
③「出産予定日」と「出産年月日」
上記で「1.出産前」を選択した方は出産予定日を記入し、「2.出産後」を選択した方は、出産予定日と出産日を記入してください。
出産手当金支給申請書の「医師・助産師記入欄」にある「出産予定年月日」「出産年月日」と同じ日付になりますので、間違えないように注意してください。
④出生児数と死産児数
出生児数を記入してください。出産前の申請の場合、予定の出生児数を記入してください。
⑤上記の出産のため休んだ期間(申請期間)の報酬を受けましたか。
申請期間に有給休暇や特別休暇など含め、給与が支払われた日がある場合は「1」を、ない場合は「2」のいずれか該当する番号を記入してください。
どちらに該当するかわからない場合は、勤務先に確認するようにしてください。
以上で、出産手当金支給申請書の被保険者(申請者本人)が記入する欄の記入は完了です。
あとは、医師または助産師に「医師・助産師記入欄」を記入してもらい会社に提出してください。
最後に会社が「事業主記入欄」を記入して協会けんぽに提出すれば申請手続きは完了です。
申請後は、支給額等が記載された「健康保険出産手当金支給決定通知書」が申請者の自宅へ送られてくることになっています。
こちらの記事では、「退職後の申請方法」について解説していますので、調べている方がいたら参考にしてみてください。
最後に
出産手当金の申請は、会社の方で「事業主記入用欄」に、給与締日の翌日~締日までの出勤状況などを記入するため、1ヶ月(締日の翌日~締日)ごとの申請となります。
本人が会社に書類を提出しても、(提出する時期によっては)会社は給与締日まで待ってから申請をすることになりますので、出産手当金の受給を急ぐ場合は注意してくださいね。